最終盤面に立てるカード
まず『シュトラール』とは、『ドラゴンメイド』というテーマにおいての妨害要員です。
召喚条件は『「ドラゴンメイド」モンスター+レベル5以上のドラゴン族モンスター』で、効果としては『(2):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。このカードを持ち主のEXデッキに戻し、EXデッキから「ドラゴンメイド・ハスキー」1体を特殊召喚する。』という万能無効な妨害効果で、例えドラゴンメイドが環境に置いていかれているテーマだとしても、シュトラール自体はかなり強いのです。
一方『竜破壊の剣士バスターブレイダー』及び『バスタードラゴン』とは、相手を封殺できる妨害の組み合わせです。
召喚条件としては『バスタードラゴン』がレベル8汎用シンクロで、『竜破壊の剣士バスターブレイダー』は『「バスターブレイダー」+ドラゴン族モンスター』で融合召喚することができます。
条件的にもドラゴンメイドや他ドラゴン族テーマと組み合わせても問題はありません。
また効果としては、『バスタードラゴン』が『(1):相手フィールドのモンスターは、このカードが表側表示で存在する限りドラゴン族になる。』という永続効果を持っており、『竜破壊の剣士バスターブレイダー』の『(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのドラゴン族モンスターは守備表示になり、相手はドラゴン族モンスターの効果を発動できない。』という封殺効果と相性が良いのです。
もしこのバスブレ封殺盤面を、
万能無効の『シュトラール』と一緒に立てれたら強そうだと思いませんか?思いますよね?(圧)
なので今回は、テーマ外の『パイドラ』1枚初動も用いた、『シュトラール』+バスブレ盤面が成立する展開ルートについて紹介していきたいと思います。
デッキレシピと初動
デッキレシピは上記の通りです。
エンシェントフェアリードラゴンを活用する先攻特化な『天盃龍』デッキで、EXは展開に枠をほぼほぼ割いており、ドラギオンは『燦幻昇龍バイデント・ドラギオン』のみの採用です。
メインは貫通力や初動率を高める目的で初動を大量投入していたり、手札消費を抑えるためのカードや汎用札も投入していることから、60枚構築になっています。
1枚初動は
7種類の17枚で、初動率で表すと約82%です。
一応他にも、手札から風属性モンスター+自身をコストで墓地へ送って『ドラグニティ-レムス』をサーチできる、『嵐征竜-テンペスト』も3枚採用していたりします。
(風属性手札誘発の『ドロバ』も採用しています)
それとメインの初動としては『天盃龍パイドラ』と『ドラグニティ-レムス』で、それぞれ異なる展開ルートが用意されていますが、最終盤面自体は共通しています。
ただどちらも1枚初動に加えて手札消費が激しく、パイドラルートは3~4枚、レムスルートも2~3枚は手札コストが求められます。
手札コストが足りない時用の展開ルートも用意してありますが、それでも最大展開をなるべく目指した方が良いでしょう。
なのでこのデッキには、手札消費を抑えるために3種類 計7枚の対策カードを採用しています。
『ヴォルカニック・バレット』は『このカードが墓地に存在する場合、500ライフポイントを払う事でデッキから「ヴォルカニック・バレット」1体を手札に加える事ができる。この効果は1ターンに1度だけ自分メインフェイズに使用する事ができる。』という効果で、名称ターン1の無い墓地効果で自己サーチをできることから、3回分の手札コストとして活用できます。
少なくともレムスルートにおいては、このカードだけでコストが足ります。
その他にも『救いの架け橋』や『亡龍の戦慄-デストルドー』は、手札コストのケアをできる上に初動や展開補助としても機能します。
こうしたケア可能なカード達と、後は無駄な消費の無い立ち回り方を心がければ、手札コストで悩まずに済むでしょう。
展開ルートの解説
▲動画で紹介もしています。
展開は『パイドラ』初動と『レムス』初動でそれぞれ異なるルートが用意されており、さらに細分化して妨害を打たれた場合や、手札コストが足りなくなった場合の妥協展開も考えられています。
以下でさらに、盤面を立てるまでの各展開手順を展開例動画付きで解説します。
パイドラルート
【必要手札】
・『パイドラ』(または『パイドラ』をサーチできる他初動)1枚
・手札コスト3~4枚(ケア次第で変動)
【デッキにいてほしいカード】
・『竜の渓谷』最低1枚
【途中まで使用温存するカード】
・『ファドラ』
【最終盤面】
・『シュトラール』
・『竜破壊の剣士バスターブレイダー』
・『バスタードラゴン』
【展開手順】
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『パイドラ』を通常召喚して①効果発動。デッキから『燦幻荘』をサーチ。
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『燦幻荘』を貼って②効果発動。デッキから『燦幻開門』をサーチして適当な手札を捨てる。
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『燦幻開門』を発動し、デッキから『チュンドラ』をサーチ。サーチした『チュンドラ』は自身の効果でそのまま手札から特殊召喚する。
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『パイドラ』と『チュンドラ』を素材に『エンシェントフェアリードラゴン』をS召喚。『エンシェントフェアリードラゴン』の②効果を発動して『燦幻荘』を割り、1000LP回復しながらデッキから『竜の渓谷』をサーチ。
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『竜の渓谷』を貼り、適当な手札を捨てながら効果発動。デッキから『レムス』をサーチ。
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『レムス』を手札から捨てて①効果発動。デッキから『竜の渓谷』をサーチ。
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『竜の渓谷』を貼り直し、適当な手札を捨てながら効果発動。デッキから『レガトゥス』をサーチ。サーチした『レガトゥス』は、自身の効果でそのまま手札から特殊召喚する。
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墓地に存在する『レムス』の②効果で自己蘇生し、『レガトゥス』と『レムス』を素材に『ガジャルグ』をS召喚。『ガジャルグ』の効果を発動してデッキから『ゼピュロス』をサーチしながら墓地へ送る。
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墓地に存在する『ゼピュロス』効果を発動し、『竜の渓谷』をセルフバウンスしながら自己蘇生する。
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再度『竜の渓谷』を貼り、適当な手札を捨てながら効果発動。デッキから『ファランクス』をサーチ。サーチした『ファランクス』は、『エンシェントフェアリードラゴン』の①効果でそのまま手札から特殊召喚する。
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『ゼピュロス』と『ファランクス』を素材に『ドロドロゴン』をS召喚。
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『ガジャルグ』と『エンシェントフェアリードラゴン』を素材に『ロムルス』をL召喚し、『ロムルス』の①効果を発動。デッキから『ドラグニティグロー』をサーチ。
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『ドラグニティグロー』の①効果を発動し、デッキから『ミスティル』をサーチ。サーチした『ミスティル』は、自身の効果でロムルスを墓地送りしながらそのまま手札から特殊召喚する。特殊召喚した『ミスティル』の効果も発動し、墓地から『ガジャルグ』を自身に装備。
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墓地に存在する『ドラグニティグロー』の②効果で自身を除外しながら発動。装備されている『ガジャルグ』をモンスターとして特殊召喚する。その後再度『ガジャルグ』の効果を発動し、デッキから『ティルル』をサーチしながら墓地へ送る。
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『ガジャルグ』と『ミスティル』を素材に『アトゥムス』をX召喚し、X素材の『ガジャルグ』を取り除いて『アトゥムス』の効果を発動。デッキから『レッドアイズダークネスメタルドラゴン』を攻守0にして特殊召喚する。
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『レッドアイズダークネスメタルドラゴン』の②効果を発動。墓地から『ガジャルグ』を特殊召喚する。その後再度『ガジャルグ』の効果を発動し、デッキから『サンサーラ』をサーチしながら墓地へ送る。
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『レッドアイズダークネスメタルドラゴン』と『アトゥムス』を素材に『守護絆竜』をL召喚し、『守護絆竜』の①効果を発動。デッキから『追憶』を墓地へ送る。
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『守護絆竜』と『ガジャルグ』を素材に『天球』をL召喚。
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墓地に存在する『サンサーラ』の②効果で自身を除外しながら発動し、墓地から『ミスティル』を回収しながらそのまま『天球』をリリースしてアドバンス召喚。その後『ミスティル』の効果と『天球』の②効果が発動。『ミスティル』は墓地から『ファランクス』を装備し、『天球』の②効果で手札デッキから『ファドラ』を特殊召喚する。さらに特殊召喚された『ファドラ』の効果も発動し、墓地から『ティルル』を特殊召喚する。特殊召喚された『ティルル』の効果も発動し、『パルラ』をデッキから墓地へ送る。
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『ドロドロゴン』の②効果を発動。『ドロドロゴン』と『ティルル』を素材に『シュトラール』を融合召喚。
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『ミスティル』に装備されている『ファランクス』の効果を発動。自身をモンスターとして特殊召喚する。
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『ミスティル』と『ファランクス』を素材に『バスタードラゴン』をS召喚し、ターンエンド。
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相手スタンバイフェイズに『シュトラール』の①効果を発動。墓地から『パルラ』を特殊召喚する。特殊召喚した『パルラ』の効果も発動し、デッキから『フランメ』を墓地へ送る。
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相手ターンの好きなタイミングで、墓地に存在する『追憶』の効果で自身を除外しながら発動。融合素材の『ドロドロゴン』と適当なドラゴン族モンスターを墓地から除外して、『竜破壊の剣士バスターブレイダー』を融合召喚する。(展開終了)
レムスルート
【必要手札】
・『レムス』(または『レムス』をサーチできる他初動)1枚
・手札コスト2~3枚(ケア次第で変動)
【デッキにいてほしいカード】
・『竜の渓谷』最低1枚
・『ファドラ』最低1枚
・『幻禄』最低1枚
【途中まで使用温存するカード】
・『ファドラ』
・『パイドラ』
・『盃満ちる燦幻荘』
・『燦幻開門』
【最終盤面】
・『シュトラール』
・『竜破壊の剣士バスターブレイダー』
・『バスタードラゴン』
【展開手順】
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『レムス』を手札から捨てて①効果発動。デッキから『竜の渓谷』をサーチ。
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『竜の渓谷』を貼り、適当な手札を捨てながら効果発動。デッキから『レガトゥス』をサーチ。サーチした『レガトゥス』は、自身の効果でそのまま手札から特殊召喚する。
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墓地に存在する『レムス』の②効果で自己蘇生し、『レガトゥス』と『レムス』を素材に『ガジャルグ』をS召喚。『ガジャルグ』の効果を発動し、デッキから『ゼピュロス』をサーチしながら墓地へ送る。
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墓地に存在する『ゼピュロス』効果を発動し、『竜の渓谷』をセルフバウンスしながら自己蘇生する。
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再度『竜の渓谷』を貼り、適当な手札を捨てながら効果発動。デッキから『ファランクス』をサーチ。サーチした『ファランクス』は、そのまま手札から通常召喚する。
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『ゼピュロス』と『ファランクス』を素材に『ハールーン』をS召喚。特殊召喚された『ハールーン』の効果を発動し、墓地から『ファランクス』を装備。
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『ハールーン』に装備されている『ファランクス』の効果を発動。自身をモンスターとして特殊召喚する。
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『ハールーン』と『ガジャルグ』を素材に1体目の『アトゥムス』をX召喚。X素材の『ガジャルグ』を取り除いて『アトゥムス』の効果を発動し、デッキから『レッドアイズダークネスメタルドラゴン』を攻守0にして特殊召喚する。
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『レッドアイズダークネスメタルドラゴン』の②効果を発動。墓地から『ガジャルグ』を特殊召喚する。再度『ガジャルグ』の効果も発動し、デッキから『パイドラ』をサーチしながら墓地へ送る。
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『ガジャルグ』と『アトゥムス』を素材に『ロムルス』をL召喚。L召喚された『ロムルス』の①効果を発動し、デッキから『ドラグニティグロー』をサーチ。
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『ドラグニティグロー』の①効果を発動。デッキから『ミスティル』をサーチ。サーチした『ミスティル』は、自身の効果で『ロムルス』を墓地送りしながら手札から特殊召喚する。特殊召喚された『ミスティル』の効果が発動し、墓地から『ガジャルグ』を装備する。
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墓地存在する『ドラグニティグロー』の②効果で、自身を除外して発動。『ミスティル』に装備されている『ガジャルグ』をモンスターとして特殊召喚する。その後再度『ガジャルグ』の効果も発動。デッキから『サンサーラ』をサーチしながら墓地へ送る。
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『ガジャルグ』と『ミスティル』を素材に2体目の『アトゥムス』をX召喚。X素材の『ミスティル』を取り除いて『アトゥムス』の効果を発動し、デッキから『ファドラ』を攻守0にして特殊召喚する。特殊召喚された『ファドラ』の①効果も発動し、墓地から『パイドラ』を特殊召喚する。さらに『パイドラ』の①効果も発動し、デッキから『燦幻開門』をサーチ。
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『燦幻開門』の効果を発動し、デッキから『チュンドラ』をサーチ。サーチした『チュンドラ』は、自身の効果で手札から特殊召喚する。
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『パイドラ』と『チュンドラ』を素材に『エンシェントフェアリードラゴン』をS召喚。その後『エンシェントフェアリードラゴン』の②効果を発動。『竜の渓谷』を割り、1000LP回復しながらデッキから『燦幻荘』をサーチ。
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『燦幻荘』の②効果を発動。デッキから『幻禄』をサーチし、手札から適当なカードを捨てる。サーチした『幻禄』は自身の効果でチューナーとして扱い、手札からレベル3のまま特殊召喚する。
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『ファドラ』と『幻禄』を素材に『ドロドロゴン』をS召喚。
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『アトゥムス』と『ファランクス』を素材に『守護絆竜』をL召喚。L召喚された『守護絆竜』の①効果を発動し、デッキから『追憶』を墓地送りする。
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『守護絆竜』と『レッドアイズダークネスメタルドラゴン』を素材に『天球』をL召喚。
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墓地に存在する『サンサーラ』の②効果で、自身を除外して発動。墓地から『ミスティル』を回収し、そのまま『天球』をリリースしてアドバンス召喚。召喚された『ミスティル』とリリースされた『天球』の効果も発動し、『ミスティル』は墓地から『ファランクス』装備。『天球』はデッキから『ティルル』を特殊召喚する。その後『ティルル』の①効果も発動し、デッキから『パルラ』をサーチしながら墓地へ送る。
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『ドロドロゴン』の②効果を発動。『ドロドロゴン』と『ティルル』を素材に『シュトラール』を融合召喚。
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『ミスティル』に装備されている『ファランクス』の効果を発動。自身をモンスターとして特殊召喚する。
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『ミスティル』と『ファランクス』を素材に『バスタードラゴン』をS召喚し、ターンエンド。
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相手スタンバイフェイズに『シュトラール』の①効果を発動し、墓地から『パルラ』を特殊召喚する。特殊召喚された『パルラ』の①効果も発動し、デッキから『フランメ』を墓地送りする。
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相手ターンの好きなタイミングで、墓地に存在する「追憶」の②効果で自身を除外して発動。融合素材の『ドロドロゴン』と適当なドラゴン族モンスターも墓地から除外して、『竜破壊の剣士バスターブレイダー』を融合召喚。(展開終了)
妥協展開①(シュトラール+天球)
【必要場のカード】
・『ガジャルグ』1体
・適当な鳥獣族またはドラゴン族モンスター1体以上
【デッキにいてほしいカード】
・無し
【途中まで使用温存するカード】
・無し
【最終盤面】
・『シュトラール』
・『天球』
妥協展開②(バスブレ盤面+天球)
【必要場のカード】
・『ガジャルグ』1体
・適当な鳥獣族またはドラゴン族モンスター1体以上
【デッキにいてほしいカード】
・『ファドラ』最低1枚
・『幻禄』最低1枚
【途中まで使用温存するカード】
・『ファドラ』
・『パイドラ』
・『盃満ちる燦幻荘』または『燦幻開門』どちらか片方
【最終盤面】
・『竜破壊の剣士バスターブレイダー』
・『バスタードラゴン』
・『天球』
まとめとデッキ評価
…いかがでしたか?
今回の盤面を築くまでの解説で、少しでもデッキ構築に貢献できたら幸いです。
これ以外にもシュトラールなどを立てるデッキは、1-3週間に1回の頻度で投稿しているゆっくりラドリーチャンネルで度々紹介しています。
デッキ構築の参考として、是非この機会にご覧になってみてください。
ここまで記事を読んでいただき、誠にありがとうございました。
今後も遊戯王関連の記事を更新していくので、また覗いてみてね👀