原初ループとは
まず原初ループとは、
昔のカード特有の名称ターン1が無い『原初の種』2枚を使って、除外ゾーンのカードを無限に回収して使い回すループギミックです。
何でもできることから別名デバッグモードとも言われており、大抵の事はこのループギミックで実現できます。
ループの達成には少なくとも
・手札に1枚の『原初の種』
・フィールドに『原初の種』の発動条件でもある『混沌帝龍』など
・除外ゾーンに1枚の『原初の種』、除外から回収したいカード
・カードを除外する手段の用意
という上記条件が必要です。
今回の場合で当てはめていくと。。
・手札に『原初の種』を回収する手段 => 『エンライトメントパラディン』
・『混沌帝龍』を回収する手段 => 『サンサーラ』
・能動的に除外する手段 => 『シラユキ』
・永続的に墓地へ送られるカードを除外する手段 => 『ME-PSY-YA』
・デッキ全部を墓地へ送る手段 => 『サイバースクロックドラゴン』
のようになります。
また今回紹介する展開ルートの特徴としては、
・『イゾルデ』を使わない、『サイバースクロックドラゴン』でデッキ全てを肥やして揃える型
・本命の展開前に、手札に来てほしくないカードを戻せる機会が2回ある
・最低限の手札誘発や対策札を入れる余裕がある
が挙げられます。
従来の原初ループの他展開ルートと比べて、ランクマでも一応回すことができることから、比較的実用的ともいえるでしょう。
そして以下ではさらに、ループギミックに必要なパーツを『セレトリーチェヴァルモニカ』1枚から揃えれる展開や構築について、より詳細に紹介していきたいと思います。
デッキレシピと初動
- 実際のデッキレシピ -
デッキレシピは上記の通りです。
スプリガンズや斬機、溟界なども出張して圧迫していますが、最低限手札誘発と墓穴抹殺も採用できています。
- 必須カード+初動のみ -
初動や必須カードだけでまとめるとメインは31枚、EXは15枚使います。
一度デッキ全てを墓地肥やしするタイプなので、墓地肥やし枚数的に44枚がデッキ上限ですが、それでもメインの自由枠が十分あります。
これはイゾルデを使わない型だからこそできる、メイン自由枠の余裕ですね。
確実にデッキ全てを肥やせるのは40~42枚の範囲なので、それを目安に構築を練りましょう。
また初動は、1枚初動だけで挙げると
・『セレトリーチェヴァルモニカ』
・『天魔の聲選器』
が該当します。
初動率換算すると55%くらいですが、
実際には『デモーネヴァルモニカ』や『アンジェロヴァルモニカ』+適当なレベル4モンスターの組み合わせで初動になったり、『ヴァルモニカシェルタ』もあると割と安定しています。
展開ルートの解説
▲動画でも紹介しています。
展開は『セレトリーチェヴァルモニカ』を初動としたルートで、ランク4Xである『スプリガンズメリーメイカー』へ繋げることで成立します。
イメージとしては、
①.タリホースプリガンズ展開
②.斬機サーキュラー展開
③.黎溟界闢展開
④.サイバースクロックドラゴンの墓地肥やし
⑤.原初ループ
というような流れです。
以下ではさらに、盤面を立てるまでの詳細な展開手順等をまとめておきます。
展開状況
【必要手札】
・『セレトリーチェヴァルモニカ』(または『セレトリーチェヴァルモニカ』をサーチできる他初動)1枚
・手札コスト1枚
【デッキにいてほしいカード】
・『ナブラ』または『ダイア』どちらか最低1枚
・『スプリガンズロッキー』または『スプリガンズキット』どちらか最低1枚
・『カース』1枚
・『夜刀蛇巳』1枚
展開手順
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『セレトリーチェヴァルモニカ』を通常召喚して①効果発動。デッキから『ヴァルモニカインヴィターレ』をサーチ。
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『ヴァルモニカインヴィターレ』を発動。場に『セレトリーチェヴァルモニカ』が存在するため、デッキから『デモーネヴァルモニカ』と『アンジェロヴァルモニカ』を選び、その内1体をEXデッキに表側で加えつつ、もう片方を手札に加える。
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手札に加えた方の①効果を発動し、Pスケールに『デモーネヴァルモニカ』と『アンジェロヴァルモニカ』を手札デッキからセットする。
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EXに表側で加えていたもう片方をP召喚し。場の2体でランク4『スプリガンズメリーメイカー』をX召喚。
EXから特殊召喚された場合の①効果で、デッキから『スプリガンズキット』または『スプリガンズロッキー』どちらか1体を墓地へ送る。 -
『スプリガンズメリーメイカー』1体を素材に、上に重ねて『ギガンティックチャンピオンサルガス』をX召喚。
『ギガンティックチャンピオンサルガス』①効果を発動。デッキから『タリホースプリガンズ』をサーチ。 -
『タリホースプリガンズ』を場のX素材3つ取り除きながら発動。スプリガンズモンスターをサーチしつつ、手札墓地から『スプリガンズメリーメイカー』と『スプリガンズロッキー』と『スプリガンズキット』を特殊召喚。この時スプリガンズキットの②効果と『ギガンティックチャンピオンサルガス』の②効果も発動。Pスケールにある『デモーネヴァルモニカ』『アンジェロヴァルモニカ』どちらかを手札バウンスしつつ、赫の烙印をサーチして手札から1枚デッキへ戻す。
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『スプリガンズキット』と『スプリガンズロッキー』を素材にランク4『ダランベルシアン』をX召喚。
X召喚時効果でX素材を2つ取り除いて、デッキから『サーキュラー』をサーチ。 -
デッキから『ナブラ』を墓地へ送りながら、『サーキュラー』を手札から特殊召喚。
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自身をリリースして『ダランベルシアン』の②効果を発動。墓地から『ナブラ』を特殊召喚。
この時『サーキュラー』の②効果も発動し、デッキから『斬機方程式』をサーチ。 -
自身をリリースして『ナブラ』の①効果を発動。デッキから『ダイア』を特殊召喚。
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『ダイア』と『サーキュラー』を素材にランク4『キングレムリン』をX召喚。
X素材を1つ取り除いて『キングレムリン』の①効果を発動し、デッキから『ナイア』をサーチ。 -
手札から自身を墓地へ送って『ナイア』の①効果発動。デッキから『カース』を墓地へ送る。
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場の『キングレムリン』をリリースして、墓地の『カース』の①効果を発動。『カース』自身を墓地から特殊召喚し、さらに特殊召喚時の『カース』②効果も発動。墓地から『ナイア』を特殊召喚し、さらに特殊召喚時の『ナイア』②効果も発動。デッキから『黎溟界闢』をサーチ。
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『ナイア』と『スプリガンズメリーメイカー』を素材に『マスカレーナ』をL召喚。
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場の『カース』をリリースして、『黎溟界闢』の①効果を発動。場にレベル2トークンを4体生成する。
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『マスカレーナ』のL先に、レベル2トークン1体を素材に『リンクスパイダー』をL召喚。
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『マスカレーナ』と『マスカレーナ』真下のレベル2トークンと『リンクスパイダー』と『ギガンティックチャンピオンサルガス』を素材に『スカルデット』をL召喚。
『スカルデット』の4体素材かつL召喚時の①効果を適用し、4枚ドローしながら手札から3枚デッキへ戻す。 -
『斬機方程式』を発動。墓地から『ナブラ』を蘇生し、蘇生した『ナブラ』と右端レベル2トークン1体を素材に『ドロドロゴン』を一番左端にS召喚。
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墓地に存在する自身を除外しながら『黎明開闢』の②効果を発動。除外状態の『ナイア』をデッキへ戻しつつ、デッキから『夜刀蛇巳』を墓地へ送る。墓地へ送られた『夜刀蛇巳』の効果が発動し、自身を墓地から特殊召喚。
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『スカルデット』の3体以上素材かつ自分メインフェイズに1度発動できる①効果を適用し、手札から手札バウンスされていた『デモーネヴァルモニカ』または『アンジェロヴァルモニカ』を特殊召喚。
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特殊召喚されたどちらかと『夜刀蛇巳』を素材に、『コードブレイカーウイルスソードマン』を『スカルデット』真下にL召喚。
特殊召喚時の①効果を発動し、デッキ墓地から『コードブレイカーゼロデイ』を『スカルデット』Lマーカー先に特殊召喚。 -
『コードブレイカーウイルスソードマン』と『コードブレイカーゼロデイ』を素材に、『コードブレイカーウイルスバーサーカー』を『スカルデット』真下にL召喚。
特殊召喚時の①効果を発動し、手札墓地から『スカルデット』Lマーカー先に『コードブレイカーウイルスソードマン』と『コードブレイカーゼロデイ』を特殊召喚。 -
『ドロドロゴン』の効果を発動。『ドロドロゴン』自身と『スカルデット』と『コードブレイカーウイルスバーサーカー』を素材に『サイバースクロックドラゴン』を融合召喚。
融合召喚時の①効果を発動し、デッキの上から7枚墓地へ送る。 -
『コードブレイカーウイルスソードマン』と『コードブレイカーゼロデイ』を素材に『クロシープ』をL召喚。そのLマーカー先に、最後のレベル2トークンを素材に『リンクスパイダー』をL召喚。
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『リンクスパイダー』と『サイバースクロックドラゴン』を素材に『クロックリザード』をL召喚。
『クロックリザード』の①効果を発動。EXへ『サイバースクロックドラゴン』を戻しつつ、自身と『ドロドロゴン』と墓地に存在するLモンスターをLマーカーの合計が残りデッキ枚数と同じになるように除外して、『クロシープ』のLマーカー先に『サイバースクロックドラゴン』をL召喚。
融合召喚時の①効果で、デッキの上から全てのカードを墓地へ送る。 -
墓地から自身を除外して『サンサーラ』の②効果を発動。墓地から『混沌帝龍』を回収。
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墓地から『ME-PSY-YA』と1枚目の『原初の種』と回収したい好きなカードを含む他5枚を除外して、『シラユキ』の②効果を発動。自身を『クロシープ』のLマーカー先に特殊召喚。
その時『クロシープ』の融合に該当する①効果を適用し、墓地から『白翼の魔術師』を蘇生。 -
『白翼の魔術師』と『シラユキ』を素材に『エンライトメントパラディン』をS召喚。
S召喚時の①効果を発動し、墓地から2枚目の『原初の種』を回収。 -
墓地から適当な光属性及び闇属性のモンスター2体を除外し、『混沌帝龍』を特殊召喚。
『原初の種』を発動し、除外されている『ME-PSY-YA』と『原初の種』を回収。 -
墓地から『原初の種』含む7枚のカードを除外し、『シラユキ』の②効果を発動。自身を墓地から特殊召喚。
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回収した『ME-PSY-YA』をPスケールに貼り、『原初の種』を発動。除外されている『原初の種』と好きなカードを回収する。
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~以降無限ループ~
まとめとデッキ評価
…いかがでしたか?
原初ループを余裕を持って実現できることから、ランクマでも運用しやすい構築です。
自由枠がメインだけでも十分できることがあるので、色々試してみると良いでしょう。
今回の盤面を築くまでの解説で、
少しでもデッキ構築に貢献できたら幸いです。
これ以外にもソリティアするデッキは、
1-3週間に1回の頻度で投稿しているゆっくりラドリーで度々紹介しています。
デッキ構築の参考として、是非この機会にご覧になってみてください。
ここまで記事を読んでいただき、誠にありがとうございました。
今後も遊戯王関連の記事を更新していくので、また覗いてみてね👀