原罪シムルグとは
まず原罪ディアベルゼの内の『原罪のディアベルゼ』とは、魔封じ効果を内蔵したモンスターです。
「このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。(1):自分か相手の墓地に「罪宝」カードが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はセットされていない魔法・罠カードを発動できない。(3):このカードがモンスターゾーンに存在する状態で、フィールドに魔法・罠カードがセットされた場合、自分及び相手フィールドのカードを1枚ずつ対象として発動できる。そのカードを破壊する。」で、これだけだと拘束力は弱いですが、さらにもう片方の『ダーク・シムルグ』もいると魔法罠を封殺することができます。
その『ダーク・シムルグ』とは、セットする行為を永続的に封じるモンスターです。
「①:このカードが手札に存在する場合、自分の墓地から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。②:このカードが墓地に存在する場合、手札から闇属性と風属性のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「風」としても扱う。④:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はカードをセットできない。」で、『原罪のディアベルゼ』の魔封じ効果と合わさるとセットしないと魔法がが使えないのに、セットすることができないという状況に陥るのです。
また当然罠もセットが必要(例外はあるけど)なので、ついで感覚で封じられます。
そして今回は、そんな原罪シムルグ盤面をランク4から実現していきます。
禁止解除された『星杯の神子イヴ』のおかげで、比較的お手軽かつ無駄なく立てれるようになっているので、良ければ最後まで見ていって下さい。
デッキレシピと初動
- 実際のデッキレシピ -
デッキレシピは上記の通りです。
伏せられていない盤面が前提の都合上、先攻特化な60枚構築になっています。
手札誘発等は増G対策程度で、後はほとんど初動で占められています。
1枚から動ける初動は
・『溟界の滓-ヌル』
・『重騎士プリメラ』
・『従騎士トゥルーデア』
・『スタンドアップ・センチュリオン!』
・『天魔の聲選姫』
・『天魔の聲選器-ヴァルモニカ』
・『白き森のシルヴィ』
の7種類計17枚が挙げられ、
特定のカードコストが必要な初動は
・『白き森のアステーリャ』+適当な魔法コスト
・『白き森のリゼット』+適当な魔法コスト
・『溟界の滓-ナイア』+場の適当なモンスターコスト
・『悪魔の聲』or『天使の聲』+『ヴァルモニカ・ヴェルサーレ』or『ヴァルモニカ・シェルタ』
の組み合わせ4種類が挙げられます。
また所持カードやURCPの都合上で採用していないカードや枚数分があるので、初動を増やせる余地はまだまだあるでしょう。
上記の初動らで先攻の貫通力自体は高く、『増殖するG』でない限りは問題ない構築です。
(SRやURが結構枚数必要なので、その辺りはご自身の手持ちに合わせて組んでみて下さい)
展開ルートの解説
▲動画でも紹介しています。
まずはとにかくレベル4を並べて、ランク4『キングレムリン』へ繋げることです。
①.溟界展開
②.イヴ展開
③.アムリターラ展開
最終的に↑の順番で展開していって、原罪シムルグ盤面を立てます。
また以下ではさらに、盤面を立てるまでの詳細な展開手順をまとめておきます。
展開状況
【展開を通したいカード】
・『キングレムリン』
【デッキにいてほしいカード】
・『夜刀蛇巳』最低1枚
【完成盤面(最低)】
・『王鳥神シムルグ』
・『ダーク・シムルグ』
・『原罪のディアベルゼ』
・『ヴィサス=アムリターラ』
展開手順
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とにかく『キングレムリン』を立てれるようにレベル4を最低2体並べてX召喚。
X素材を2つ取り除いて①効果発動。『溟界の滓-ナイア』をサーチ。 - 自身を手札から墓地へ送って、『溟界の滓-ナイア』の①効果発動。
デッキから『溟界の黄昏-カース』を墓地へ送る。 - 『キングレムリン』をリリースし、墓地の『溟界の黄昏-カース』①効果発動。自身を墓地から蘇生し、相手に蘇生の選択を迫る。さらに特殊召喚時の『溟界の黄昏-カース』②効果発動。墓地から『溟界の滓-ナイア』。
また特殊召喚時の『溟界の滓-ナイア』②効果発動。デッキから『黎溟界闢』をサーチ。 - 場の『溟界の黄昏-カース』をリリースし、『黎溟界闢』の①効果発動。
場に4体のレベル2トークンを4体SSする。 - トークン2体を素材に『スプライト・エルフ』をEXゾーンにL召喚。
- 残りトークン2体を素材に『スプライト・スプリンド』を『スプライト・エルフ』L先にL召喚。
L召喚時の『スプライト・スプリンド』①効果でデッキから『幻獣機オライオン』を墓地へ落とす。 - 『スプライト・エルフ』②効果発動。墓地から『幻獣機オライオン』を蘇生。
- 『幻獣機オライオン』と『溟界の滓-ナイア』を素材に『マナドゥム・トリロスークタ』をS召喚。
S召喚時『マナドゥム・トリロスークタ』①効果で、墓地へ送られた『幻獣機オライオン』を再び蘇生。
さらに一度素材になって墓地へ送られた『幻獣機オライオン』②効果で、レベル3トークンを1体SSする。 - 『幻獣機オライオン』とレベル3トークンを素材に『星杯の神子イヴ』をS召喚。
S召喚時『星杯の神子イヴ』②効果で、『星遺物を継ぐもの』をサーチ。 - 『スプライト・スプリンド』と『スプライト・エルフ』を素材に『ギガンティック・スプライト』をX召喚。
- 『ギガンティック・スプライト』と『星杯の神子イヴ』を素材に、EXゾーンに『リプロドクス』をL召喚。
素材になって墓地へ送られた『星杯の神子イヴ』②効果で、デッキ・墓地から『星杯の妖精リース』をSSする。 - 『マナドゥム・トリロスークタ』と『星杯の妖精リース』を素材に『ヴィサス=アムリターラ』をS召喚。
S召喚時『ヴィサス=アムリターラ』②効果で、『世壊挽歌』をサーチ。 - 『世壊挽歌』の①効果発動。『ヴェーダ=カーランタ』をサーチ。
- 墓地から自身を除外し、除外ゾーンにある『溟界の滓-ナイア』を対象に『黎溟界闢』②効果発動。
『溟界の滓-ナイア』をデッキへ戻しつつ、『夜刀蛇巳』をデッキから墓地へ落とす。
さらに墓地へ落とされた『夜刀蛇巳』①効果で自身を蘇生。 - 『ヴィサス=アムリターラ』③効果発動。『夜刀蛇巳』を破壊してSモンスターの攻撃力を800アップする。
この時『ヴェーダ=カーランタ』①効果が発動し、自身をSSしつつ『新世壊』をサーチ。 - 『新世壊』①効果発動。『ヴェーダ=カーランタ』を破壊して、『原罪のディアベルゼ』を効果無効状態で『リプロドクス』L先にL召喚。
- 『リプロドクス』①効果発動。L先の『原罪のディアベルゼ』種族を鳥獣族に変更し、そのまま『リプロドクス』と『原罪のディアベルゼ』を素材に『王神鳥シムルグ』をL召喚。
- 『星遺物を継ぐもの』①効果発動。『王神鳥シムルグ』L先に墓地から『原罪のディアベルゼ』を蘇生。
- エンドフェイズに移行し、『王神鳥シムルグ』③効果発動。手札・デッキから『ダーク・シムルグ』をSSして展開終了。
まとめとデッキ評価
…いかがでしたか?
今回紹介したデッキは刺さる相手にはとことん刺さる盤面を立てれます。
ただ場に伏せられていない状況が前提な都合上、後攻だと封殺盤面を狙いにくい側面があります。
また、展開の伸び次第ではケアは可能ですが、最低限のデフォルト盤面だと『厄災の星ティ・フォン』1体だけで盤面崩壊しかねないという弱点や、モンスター主体のデッキには勝ちづらかったりと、意外な弱さが目立つでしょう。
けどこのデッキはあくまで万能ギミックの使用例にすぎず、一番注目すべきはその万能ギミックです。
ランク4から好きなレベル1~7モンスターを効果有効化した状態でリクルート及び蘇生ができるので、やろうと思えば原罪シムルグ以外のこともできます。
なので是非、何か出したいモンスターがいれば今回のデッキを参考にしてみるといいでしょう。
今回の解説で、少しでもデッキ構築に貢献できたら幸いです。
これ以外にも独自の展開を取り入れたソリティアデッキは、
1-3週間に1回の頻度で投稿しているゆっくりラドリーで度々紹介しています。
デッキ構築の参考として、是非この機会にご覧になってみてください。
ここまで記事を読んでいただき、誠にありがとうございました。
今後も遊戯王関連の記事を更新していくので、また覗いてみてね👀